歩いて稼げるというキャッチコピーで一世を風靡したSTEPN。そのカーボンニュートラルに対する理念に共感した方も多かったのではないでしょうか。
今回はSTEPNERが歩いた距離がCO2排出量削減に寄与した量を無理やり概算してみました。ちょっと楽観的過ぎる値ですが、参考程度に!
STEPNの公式サイトによると
公式Webサイトに載っているSTEPNが購入したNORIのクレジット量はCO2 1万4000トン分。
計算量は詳しくはわかりませんが、総距離に比例して増えていっています。これはあくまでNoriを通して購入したカーボンクレジットの量だと思われます。
今回はもしも、これまでSTEPNERが歩いた距離をCO2排出量に換算したらどうなる?という話を考えてみます。
歩いた距離からの概算
STEPNユーザー全体で歩いた距離が2億km(地球何周分!?)に到達していたので、カーボンニュートラルの話を概算してみました。
車(燃費20km/L)で移動するはずだった2億kmを代わりに歩いたと仮定するとガソリン1000万Lを削減したことと同じ。ガソリン1L当たりCO2が約2kg排出されるので2万トンのCO2削減。
言い換えると歩くことによって節約された石油は1000万L、これによってCO2の排出が2万トン分抑制され、同時に生み出されるCO2クレジットだけでも億単位の収益を出せるのではないかという概算になります。
概算はこんな感じ。
STEPNERの歩行距離2億km |
→車は石油1Lで20km走ると仮定 (これでもかなり燃費のいい車!) |
→2億kmを石油に換算すると1000万L (歩いた分石油が1000万L節約された) |
→石油1L当たりCO2を2㎏排出するので2000万㎏=2万トン (歩いた分CO2が2万トン節約された) |
→CO2 1トン当たり1万円で売れると仮定すると 2万トン×1万円=2億円 |
CO2削減した量はクレジットとして取引されるというのがグローバルでの流れです。
現在欧州ではなんとCO2一トン当たり1万円くらいで取引されるところもあるのです。2万トンの削減はCO2のクレジット2億円に相当。
この2億円は仕組みを整えれば単純に収益としてSTEPNに入るということになります。
実際は車での移動をSTEPNの歩きに変えているわけではないのでこの100分の1とかの効果しかないのかもしれません。
電車を使う通勤を置き換えているだけ、とかSTEPNがあるから一日2時間以上歩いていますという方もいらっしゃると思いますので、それをすべてカーボンクレジットにというのは無理な話ですね。。。
しかし、CO2クレジットは今後も上がっていく可能性があるし、STEPNユーザーが100倍になれば年間100億円分くらいのクレジット売り上げを生み出す可能性はありそう。
単純に公式WebサイトのCO2削減量(14000トン)をクレジットにすると1億40000万円。今回の検証と比べても、値としては妥当なのかもしれませんが、おそらくこれははstepnが購入したCO2クレジットなのだと思います。
計算について
数字が気になる人だけチェックしてください。間違ってるところがあればご指摘いただけると幸いです!
今回は化学的な計算でガソリンから排出されるCO2の量を求めてみました。
ガソリンの比重を0.75とすると、1Lで750gです。
ガソリンは炭化水素で大雑把にC(炭素)1個に対し、H(水素)2個の割合でできています。原子量はそれぞれ12と1ですから、ガソリンの重さのうち12/14が炭素と言うことになります。
この炭素が燃えてCO2(二酸化炭素)になり、その分子量は44ですから、12gのCが44gのCO2に変わります。
すなわち1L(750g)のガソリンの内、12/14が炭素で、それが44/12倍のCO2となります。
ガソリン1Lを使用すると、750g×12/14×44/12=2360g の二酸化炭素が発生することになります。
これを使って上の表を作りました。
まとめ
かなり概算ですが、STEPNの収益でNORIのトークンを買うだけでなく、STEPN自体がCO2クレジットを生み出せるのではという検討でした。まだ桁は小さいものの将来収益の一端を支える可能性はあるのでは!
実際はクレジットの認証などがかなりややこしいので、どこまでできるのかはわかりませんし、車よりもCO2排出が少ない移動を置き換えることもあると思うので、ここまでのインパクトがあるとはいえません。
それでもカーボンニュートラルへの貢献というSTEPN の理念にこれからも期待したいと思います。
SUMIOwlプロジェクト
とはいいつつも最近はNoriとのパートナーシップもあまり進展は聞こえず、GasHeroも温室効果ガスとは関係なし、、、開発に忙しいのでしょう、、、ということで!
STEPNに限らずとも私たちでやってしまえばいいのではないかとNFT×カーボンクレジットのプロジェクトを始めました。
日本人のCO2排出量は年間約10トン程度。カーボンクレジットで相殺できるとしたら買ってみたいという人は多少いるのでは!?